一般診療
犬・猫の混合ワクチン
大切な動物たちを病気から守るために定期的な予防接種を行いましょう。
毎年1回予防接種をすることでさまざまな病気を防ぐことができます。
当院では、犬は6種混合ワクチン/10種混合ワクチン、猫は3種混合ワクチンをご用意しています。
子犬・子猫のワクチンプログラム等、ご不明な点などございましたら獣医師にご相談ください。
狂犬病ワクチン
日本では狂犬病予防法により、犬の飼い主は、毎年1回(4~6月)狂犬病予防接種を受けさせる義務があります。
狂犬病の発生を防ぐため、必ず接種するようにしましょう。
ノミ・マダニ予防/駆除
ノミ・マダニが動物に寄生すると、吸血による貧血やウイルス・寄生虫による感染症、致死的な病気を引き起こすことがあります。
(近年では静岡市内でも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の感染が動物・人間ともに確認されています)近隣に山や森林がある方、キャンプ等お出かけが多い方には通年での予防をおすすめしています。
フィラリア予防
フィラリア症は、蚊に刺されることで寄生虫に感染して発症します。
感染後放置しておくと血管や心臓に寄生虫が詰まり危険な症状を引き起こすことがあります。
フィラリア症は5月から11月(蚊の発生、吸血が盛んになる時期)にかけて、フィラリア予防薬を投薬することで、ほぼ100%予防することができます。
当院では1か月に1回の経口投与タイプのお薬または滴下タイプのお薬から選択できます。
健康診断
健康診断について
ペットは大切な家族です。いつまでも元気で長生きして欲しいというのは、飼い主の方にとって共通の願いでしょう。日頃の健康管理とともに、定期的に健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療につなげるようにしましょう。
当クリニックで行える主な検査
スタンダード
- 血液検査(院内)[血球検査、生化学検査15項目または6項目、甲状腺ホルモン検査]
わんにゃんドック
- 血液検査(院内)[血球検査、生化学検査15項目または6項目、甲状腺ホルモン検査]
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 尿検査
- 糞便検査
※わんにゃんドックは予約制です。午前中お預かり、午後お迎え・ご説明となります。
内科
内科について
犬や猫は体の不調を言葉で訴えることは出来ません。しかし、様々な手段で表現しています。食欲が無い、食べた物を吐く、下痢をする、普段と比べて元気が無い、しっかり食べているのに太らない、食事の量はいつも通りなのに太ってきた。このような様々な症状は何らかの病気の可能性があります。
どんな些細な変化でも大丈夫です。異変に気付いたときは獣医師に相談し、診察と検査を受け、適切な治療に結び付けることが大切です。早期に発見し進行を防ぐようにしましょう。
当院では専門性の高い疾患、当院設備で治療・手術困難な疾患に関しては近隣の動物病院、2次診療施設、夜間救急病院へのご紹介を行っております。
主な対象疾患
- 感染症、内分泌、神経、消化器、循環器、泌尿器、血液など幅広い分野に対応しています。
主な症状
- 食欲低下
- 嘔吐
- 下痢
- くしゃみ
- 鼻水
- 咳
- よだれ
- 発熱
皮膚科
皮膚科について
当院では「皮膚本来の状態を取り戻す」という事を目的とした治療を実践しています。
アトピーの子や、犬種独特な素因をもつ子(シーズー・フレブル・パグ等々)などで、薬のみの治療や、シャンプーをしていてもあまり改善されず、困っているという事はありませんか?あるいは「そういうものだから諦めるしかない」と思ってはいませんか?
一般の動物病院では獣医師自ら薬浴処置をする事はほとんどありませんが、当院ではごく軽症例を除いては獣医師がしっかりと施術を致します。また、専門のサロンを併設しているため、より丁寧な施術が可能となっています。
洗いあがりの状態・その工程が一般的なシャンプーとは違い、治療のレベルまでしっかりとできているかなどを細かくチェックし、同じ子であっても改善状況等によってその都度内容を変えるなど、工夫して施術をする事で皮膚環境を本来の状態に近づけていきます。
獣医師による皮膚ケア指導も自身が施術をしているため、より具体的にその子にあった方法を提案でき、日頃のケアを含めた総合的な治療が可能となっています。
なお、当院ではトリミング・シャンプーも行っておりますがその場合は薬浴治療とは別のため、獣医師対応ではありませんのでご注意ください。皮膚治療目的でお越しの場合は必ず受診してください。
一例:犬種「シーズー」
処置開始2~3週間以内の変化
Before 汚れも多く、色が黒くてごつごつした状態
After 色も質感も本来の状態に戻りつつある状態
Before 全身は脂っぽく、お腹や首に赤みが強い状態
After 皮膚の赤みがひいて脂っぽさも少ない状態
Before 手足は全体に赤黒く腫れており、肉球の間に隙間がなく正常な発毛も認められない状態
After 全体に発毛が認められ、腫れも引いてきている状態
処置後は上記の身体的変化だけではなく、性格も明るく活発になった。全身の痒みはそれだけ本人にとって大きな影響を与えています。
一例:犬種「MIX」
Before 全体にごつごつした感じ。色も黒く、全体に赤みが強い。
After 皮膚の質感・色ともに正常に近づく。この後、更に発毛が認められしっかりトリミングできるまで改善。
歯科
歯科について
犬や猫にとって、お口の健康は全身の健康と密接に関わっています。
歯石付着や歯肉炎、歯周病は悪化すると全身の症状を引き起こすこともあり注意が必要です。
日常ケアや歯磨き指導はもちろん、歯石除去、歯周病治療など、気になることがございましたら獣医師にご相談ください。
避妊・去勢手術
避妊・去勢手術について
避妊・去勢手術は、オスでは精巣摘出術、メスは卵巣子宮全摘出術を行います。これにより永久的に妊娠することが出来なくなります。もともとは望まれない妊娠によって不幸な動物が生まれないように行われていましたが、最近は性ホルモンに関連した病気の防止などを目的として行われることもあります。
ペットホテル
ペットホテルサービス
当クリニックでは、犬と猫を対象としたペットホテルもご用意しています。時間単位でのお預かりも可能となっております。また、ご希望の方には、診察や検査、トリミング等も一緒に行えます(別途料金)。詳しい内容は当クリニックの受付までお気軽にご連絡ください。
※年末年始、ゴールデンウイーク、お盆休みはたいへん込み合いますので、お早めにご予約ください。
※お預け、お迎えは原則として診療時間内にお願いします。
※混合ワクチン、狂犬病ワクチン、ノミ予防が済んでいない場合はご利用いただけません。
このようなときはペットホテルをご利用ください
- 急な用事が入った
- 長期の旅行でペットを連れていけない
- 犬が入れないお店に行く用事がある
- 家に来客があるので、しばらく預けたい
など
トリミング
当クリニックではトリミングも行います
飼い主のご要望に応え、専門のトリマーが対応いたします。
トリミングは美容面だけを考えて行われる訳ではありません。お肌を整えることは、アレルギーや皮膚疾患の予防にもつながります。当クリニックでは、美容面だけでなく、健康面にも十分配慮しております。トリマーと獣医師が緊密に連携しているので、トリマーが何らかの異変に気付いたときは、すぐに獣医師が対応いたします。
メディカルアロマ
当院では一般の動物医療に、JMAAメディカルアロマテラピーを『治療』として取り入れています。
人では、30年前から医師や薬剤師たちが研究し学問として広く伝えられ、10年前より動物医療にも生かされています。
一般的なアロマテラピーやメディカルアロマのような、マッサージやリラクゼーションで精油を用いる方法ではございません。香りによる効能はないものとして考え、精油の成分・作用・含有量をもとに症状に合わせて、獣医師が調合し処方します。
使用する目的
精油の得意分野は、主に以下の4つです。
- 免疫系
- 内分泌系
- 自律神経系
- 感染症対策
これらの得意分野を生かして、下記のような様々な状況で処方しています。
- 西洋医学の薬と併用し、症状緩和目的や、腎臓・肝臓・心臓の強壮として
- ステロイドなどの副作用を軽減するため、減薬時や代替として
- 痛み止め・咳止め・認知症の夜鳴き抑制など速攻性のある使用
- しつけや行動療法など
- 免疫力向上やアレルギー症状改善などの体質改善
- 病院に来られる前の家庭での常備薬、プライマリーケアとして
- クオリティオブライフの向上 など
使用方法
主に塗り薬として使用します。
ジェルタイプであれば、精油分子が皮膚のバリアゾーンを越えて経皮吸収され、体内に浸透していきます。クリームや乳液であれば、作用させたい部位を考慮できます。また、まれに経口的に摂取させる処方の組み方もあります。
安全性
ペットに精油が危険であると誤った認識がされている所以は、精油に農薬の混入が懸念されるため、また成分の含有量を考慮せず大量に摂取した事例があるためです。
しかし、当院で使用する精油は、29種類の農薬が含まれていないことを第三者機関にて成分分析され、検査をクリアしたメディカルグレードの「ケモタイプ精油」です。現在の動物医療においては、JMAA認定アドバイザーが正規販売元より手に入れた精油のみ使用されています。
ただし、動物に対して安易に市販の精油を使用することで、重大な副作用が出る恐れもございます。
独自の判断での精油のご使用は、大変危険ですのでご注意ください。
動物は人よりも自然の力に感受性が強いのでしょうか、100%自然から得られた精油は、私たちが期待した以上に癒しの反応をみせてくれることがあります。
ペットの治療に優しい精油の力を取り入れてみたい方、ぜひ当院にてご相談お待ちしています。
ペットのメディカルアロマの詳細は、JMAAメディカルアロマテラピー動物臨床部会をご参考ください。